精巣内部の250~300にもおよぶ、精巣小葉という小さな部屋の中を占める「曲精細管」の内腔にある「精上皮」で作られた精子は次に続く「直精細管」によって「精巣網」へと運ばれたのち、十数本の「精巣輸出管」となった経路を通って精巣を出て行きます。
そのあと精子の通路は、副睾丸とも呼ばれる精巣上体の頭部で1本の「精巣上体管」となり、やがて長さ約40㎝もある「精管」へと移行したのち陰嚢内を上行し、前立腺の手前「精管膨大部」を通って前立腺を貫きますが、その部位は「射精管」と呼ばれ、精腺である前立腺・精嚢・尿道球腺の導管とともに「尿道」へと開口し、精液となった精子は「外尿道口」から体外に放出されるのです。