口から入った食品は通常、約15~72時間で体外に排泄されますが、個人差とともに、食品の種類や調理法、また摂取量やその日の体調により消化時間は大きく変動します。
消化管における食品の停滞時間を順に見ていくと、口中で約1分、食道で4~8秒、胃で2~4時間、小腸で3~5時間、大腸に至っては10~63時間と、とてもその時間に幅があるのがわかります。
また消化には、消化管の咀嚼や蠕動運動などによる「機械的消化」と、唾液や胃液・膵液・腸液・胆汁など、各内臓からの消化液の分泌による「化学的消化」がありますが、3大栄養素では炭水化物が最も消化されやすく、タンパク質、脂肪の順でそれに続きます。