身体各所の血管は、道路のバイパスのように血管どうし互いに連絡し合っていて、それは「吻合」と呼ばれています。
しかし中には、吻合を持たない「終動脈」と呼ばれる血管もあり、その血管が血栓(血の塊)などによって詰まってしまうと血行が遮断され、それより先の組織が壊死に陥り「梗塞」を起こしてしまいます。
それが脳血管の閉塞による「脳梗塞」や、心臓を養う冠状動脈の閉塞による「心筋梗塞」なのです。
また血管は通常、動脈 → 毛細血管 → 静脈、と続きますが、指先など身体の末梢部においては動脈が毛細血管を経ずに静脈へと直接つながっており、これは「動静脈吻合」と呼ばれています。