『呼吸器系』の雑学

「気管」は、馬の蹄(ひずめ)が重なったブロック?

気管は、気道の一部で喉頭の輪状軟骨の下から始まる長さ10~13㎝・直径約2㎝の管ですが、それは馬蹄形(馬のひずめの形)をした気管軟骨がまるでブロックのように約20個積み重なって出来たものなのです。

そのため気管の後面は軟骨が欠損し、平滑筋と粘膜のみの膜の壁となっているため、その部分は「膜性壁」と呼ばれています。

また気管は、第5胸椎の高さで左右の気管支に分枝し、肺に入った後は更に分岐を繰り返し、とても細い「細気管支」となって肺胞へと繋がります。

そして枝分かれした気管支は木の枝のように見えるため「気管支樹」とも呼ばれています。