「心身症」は、数多くの疾患に関与するもので、患者の持つ何らかの心理社会的因子が密接に関係しているとされています。
そしてその割合は、約30~40%と非常に高く、代表的なものを挙げるとすれば、消化性潰瘍・片頭痛・円形脱毛症・過敏性腸症候群・過換気症候群・糖尿病・高血圧症・潰瘍性大腸炎・虚血性心疾患・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・甲状腺機能亢進症・蕁麻疹のほか不安感・憂うつ感・不眠など、その種類は多岐に渡ります。
ただし、心身症は「器質的」ないし「機能性」の障害が認められる病態ではあるものの、うつ病や神経症などといった他の精神障害に伴う身体症状は除外すると定義付けられているのです。