「腱」も「靭帯」も、強靭な結合組織の線維という点では同じなのですが解剖学的には、それらは全く異なるものなのです。
腱は、腓腹筋の腱である「アキレス腱」に代表されるように筋肉が骨に付着する筋の末端の部分であり、その腱を包むサヤは「腱鞘」と呼ばれ長い腱の動きをスムーズにしています。
また靭帯は、鼠径部の「鼠径靭帯」や、膝の「十字靭帯」のように骨と骨とを結ぶもので、その役割は関節の安定と強度の増強および関節可動域の制限などであり、靭帯のうちでも特に幅が広く膜状を呈するものは「骨間膜」と呼ばれます。
皆さん、「腱鞘炎」や「靭帯損傷」には気をつけましょうね。