脳から繋がる中枢神経である「脊髄」は、長さ約40㎝、太さ約1㎝の円柱形をした神経細胞の集まりで、椎骨が積み重なって出来た背骨の中の空洞「脊柱管」の中におさまり、第1~2腰椎の高さまで伸びています。
脊髄の前面には「前正中裂」という縦に走る亀裂が深く落ち込み、後面には「後正中溝」という浅い溝が走っています。
また脊髄は、上から「頸髄」「胸髄」「腰髄」「仙髄」「尾髄」という部位に区別され、その各部の外側には末梢神経である左右31対の「脊髄神経」の「前根」と「後根」がそれぞれ出入りしているのです。