基原炮製
原材料と加工法
ナス科クコ属のクコおよびナガバクコの成熟果実
適応疾患 および 対象症状
足腰のだるさ、手足の脱力感、流涙、ふらつき、めまい、視力低下、遺精、口渇、尿量過多、慢性の咳嗽 など
薬理作用
視力改善、筋力向上、目眩改善、流涙改善、鎮咳作用、止渇作用、貧血改善、強精強壮、尿量改善、疲労回復 など
東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状
肝腎陰虚（肝と腎の陰液が不足しのぼせやめまいが生じる）、精血不足（精と血がともに不足した状態）、頭暈目眩（めまいと目のくらみ）、目暗不明（視力が低下しものが見えにくい）、迎風流涙（風に当たると涙が出る）、腰膝無力（腰と膝に力が入らない）、肺腎陰虚（肺と腎の陰虚）、虚労咳嗽（虚弱による長引く咳）、肺虚久咳（肺虚による長引く咳）
治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則
滋腎養肝（腎を滋養し肝を養う）、養血明目（血を養い目を明らかに）、補腎益精（腎を補い精を益す）、潤肺止咳（肺を潤し咳を止める）、生津止渇（津液を生じ渇きを止める）、養肝明目（肝を養い目を明らかに）、補肝腎陰（肝腎の陰を補う）、滋補肝腎（肝腎を滋養し補う）、益清明目（清を益し目を明るくする）
帰属経絡
治療効果を発揮する主な経絡と臓腑
肝、腎、肺