個性化

ユング,C.G.が提唱した分析心理学における最終目標で、人間がそれ以上分割できない統合体・心の全体性を獲得すること。人生の初期においては、現実に適応するために自我を形成していくが、選択されず無意識のうちに抑圧されたものは個人に内在する可能性であり、心の全体である自己の一部である。自らの内の無意識と対決し統合していくことで、心の全体性を回復しようとする努力が、個性化の過程となる。