チンパンジーが、他の仲間の心的状態を推測した行動を取っていることから、人間との違いを見るのに提唱された心の性質についての素朴理論のこと。ウェルマンによると、2歳と3歳の間に飛躍があり、3歳になり初めて、行為者の信念や欲求といった心の表象的な働きを考えることができるようになり、4歳では自分と他者では異なる信念を持っていることを考慮できるようになる。それに対し、自閉症の子供では、こういった心の理論の欠如が指摘されている。