漢方生薬

畢石

よみかた ひっせき
生薬種別 涌吐薬
薬味薬性 酸、辛 / 寒

異称別名 および 処方用名

基原炮製
原材料と加工法

硫酸銅(Ⅱ)五水和物

適応疾患 および 対象症状

てんかん、咽喉炎、毒物の誤飲、食中毒、眼瞼炎、歯齦炎、口内炎、鼻ポリープ、痔疾 など

薬理作用

催吐作用、消炎作用、解毒作用、意識回復、精神安定、殺虫作用、痔疾改善 など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

風痰壅塞(風痰が気道を塞ぐ)、痰濁蒙閉(痰濁が意識を蒙蔽する)、痰涎壅塞(痰とよだれが詰まる)、癲癇狂乱(てんかんや精神錯乱の状態)、喉痺不通(のどが詰まり通じない)、食物中毒(食中毒)、毒物誤飲(毒物を誤って飲む)、眼瞼赤爛(まぶたの発赤とただれ)、牙疳口瘡(歯ぐきの潰瘍と口内炎)

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

涌吐風痰(風痰を嘔吐させて排出)、涌吐熱痰(熱痰を嘔吐させて排出)、涌吐毒物(毒物を嘔吐させ排出)、燥湿収斂(湿気を乾燥させ収斂)、殺虫解毒(虫を殺滅し毒素を解毒)

帰属経絡
治療効果を発揮する主な経絡と臓腑

肝、胆

この生薬を用いる「漢方方剤」

方剤名 出典(処方来源)
蟾酥丸《外科正宗》