無意識を、個人的無意識と集合的無意識の2つに区分した時に、個人的無意識は、フロイト,S.の無意識の概念にほぼ等しいが、集合的無意識は、人類が共通して持つより深い層にある無意識のこととされる。生物進化の過程で消えた器官が、痕跡として身体に残る(尾骨や虫垂など)のように、今まで存在した全ての人間が積み重ねてきた経験が、個人の精神の奥に痕跡として蓄積されているとユング,C.G.が提唱。普遍的無意識ともいう。