ユング,C.G.の提唱した元型のひとつ。個人において生きてこなかったもうひとつの側面であり、意識にとって許容できない自分の暗黒面のことで、影ともいう。意識において、ある自己イメージが選択されると、それに対立するイメージは無意識に抑圧され、生理的に受け付けない人物という形で夢に登場したり、現実の人物(同性である場合が多い)に投影されたりする。しかしシャドウを否定することは自分自身を否定することであり、潜在的な可能性を捨て去ることである。自分の中のシャドウと向き合い対決することが、個性化の第一歩である。