心理療法やカウンセリングの多くが言語を主回路にするのに対し、絵画や音楽などの芸術活動を媒介する心理療法。作品に表れたイメージを用いるので、言語能力に問題のあるクライエントにも有効。また、言語が一過性のものであるのに対し、絵や箱庭などの作品は何度でも見直すことが可能で、芸術表現行為そのものに、カタルシス効果や深層心理の投影、対人関係の促進などの治療的効果があると考えられている。