処方構成
この方剤を構成する生薬の組み合わせ
| 生薬名 |
原材料と加工法 |
| 生懐山薬 | 外皮を除いたヤマノイモ科ヤマノイモ属のナガイモおよびヤマノイモの担根体 |
| 懐牛膝 | ヒユ科イノコヅチ属イノコヅチの根 |
| 生赭石 | ヘマタイト |
| 生竜骨 | 現代のゾウ類・サイ類・ウシ類・ウマ類などに相当する新生代の有蹄類の骨の化石 |
| 生牡蛎 | イタボガキ科のイタボガキ属イタボガキおよびマガキ属マガキなどの左側の貝殻 |
| 生懐地黄 | 乾燥させたゴマノハグサ科アカヤジオウ属のジオウ・アカヤジオウ・カイケイジオウの塊根 |
| 生杭芍 | コルク層を除いたボタン科ボタン属シャクヤクの根 |
| 柏子仁 | 種皮を除いたヒノキ科コノテガシワ属コノテガシワの成熟種子 |
| 鉄銹 | 第二酸化鉄 |
適応疾患 および 対象症状
めまい、耳鳴り、動悸、落ち着かない、もの忘れ、舌のこわばり、発語障害、顔面神経麻痺、半身不随、ふらつき、不眠、多夢 など
薬理作用
精神安定、目眩改善、動悸改善、聴力改善、耳鳴改善、睡眠改善、痴呆改善、運動改善、硬直緩和、発語改善 など
東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状
肝風内動、眩暈耳鳴、不眠煩躁、肝陽上亢
治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則
滋陰潜陽、鎮肝熄風、寧心安神
- 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。