シャピロ，Ｆ．により偶然発見された治療法で、治療機序は未解明であるが、ＰＴＳＤの治療には予想以上の効果が報告されている。トラウマ関連障害に対する認知行動的治療技法。「眼球運動による脱感作および再処理法」と訳される。代表的な方法としては、①患者に恐怖を感じる場面をイメージさせる、②治療者が患者の眼の前で指を左右にリズミカルに動かす(1秒で2往復)、③それを患者に眼で追跡させる、④20往復したら眼を閉じ深呼吸をしてもらう、というものである。