外界の出来事は、認知的枠組みである信念を通じて判断がなされ、その結果情動的反応が生じるとみなされるゆえ、クライエントの不適切な情動反応は、信念の非合理性により生じたものとし、非合理的信念を合理的なものへと変容させることで治療を行っていく。認知療法がクライエントの自覚を促すのに対し、論理療法ではセラピストが積極的にクライエントの非合理的信念を徹底的に論駁・粉砕し、それに代わる合理的信念を構築させる心理療法のひとつ。理性感情療法または合理情動療法とも呼ばれる。