コフート,H.が創始した精神分析の一派のことで、人間精神の全体である自己を治療対象にすべきであると主張した。自己及び自己愛の発達を理論の中心に置き、特に健全な自己愛の存在と、その延長としての他者(自己対象)の概念が重要視される。クライエントの自己対象としてセラピストが適切に機能し、クライエントがその機能を取り入れること(変容的内在化)で治療が行われるとされている。