ユング,C.G.の理論には、意識と無意識、内向と外向、男性性と女性性などの二元論的概念が多い。これらは対立するものではなく、お互いを補うように動いて全体のバランスをとっているとされる。特に、個人の心の中で意識の一面性を補う形で無意識が働く事を相補性と呼ぶ。分析心理学においては、夢や神経症は精神全体のバランスを保つ為に無意識が送ってくるメッセージで、無意識の補償機能とも呼ばれる。