ユング,C.G.が理論化した深層心理学の体系のこと。フロイト,S.の精神分析との相違点は数多いが、あえて強調するならば、フロイトは乳幼児期を重要視する決定論・因果論的立場をとり、ユングは個性化を最終目標とする未来志向・目的論的な立場をとることが挙げられる。無意識及びリビドーの捉え方も、フロイトは精神分析は原始的・本能的な面を強調したが、ユングは無意識の創造性・相補性を強調。