発達段階(青年期)においての用語で、アイデンティティの確立までの社会的な責任や義務から猶予される青年期の特質を表すのに、心理社会的モラトリアムという言葉を用いた。古典的モラトリアムと現代的モラトリアムに分けられる。前者は、半人前意識と自立への渇望、真剣な自己探求、局外者意識と歴史・時間的展望、禁欲主義とフラストレーションに特徴があり、後者は、万能感、性的解放、遊び感覚、局外者意識、自我分裂、無意欲、しらけといった特徴を持つ。