乳児の心身の発達を助ける環境としての母親の機能のひとつ。母親は、子供が自由に自分を表現し、安心して遊ぶことができるような心的空間を与えて支え、子供は主観的な内面世界から現実世界へと生活の場を移す(錯覚から脱錯覚へ)ことができる。このような心的空間を、抱える環境と呼び、この概念は心理療法にも応用されるようになり、クライエントをホールディングすることが、セラピストの機能として重要視される。