漢方生薬

松香

よみかた しょうこう
生薬種別 外用薬
薬味薬性 苦、甘 / 温

異称別名 および 処方用名

基原炮製
原材料と加工法

マツ科マツ属のバビショウ・アブラマツ・クロマツ・アカマツなどの天然樹脂を蒸留精製し精油を除いた樹脂(ロジン)

適応疾患 および 対象症状

皮膚化膿症、皮膚潰瘍、頭部白癬症、打撲、外傷出血、せき など

薬理作用

創傷回復、皮膚再生、鎮咳作用、殺虫作用、止血作用、止痒作用、鎮痛作用、発毛作用、排膿作用、去痰作用 など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

癰瘡腫毒(化膿性の皮膚病変)、悪瘡潰瘍(治りにくい潰瘍)、頭面禿瘡(頭と顔の皮膚病)、跌打損傷(打撲による外傷)、創傷出血(外傷による出血)、痰飲咳嗽(痰飲による咳)

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

祛湿殺虫(湿を除去し虫を殺す)、止血定痛(出血を止め痛みを定める)、生肌排膿(組織を再生し膿を排出)、止咳祛痰(咳を止め痰を除去)

帰属経絡
治療効果を発揮する主な経絡と臓腑

心、肝、脾、肺

この生薬を用いる「漢方方剤」

方剤名 出典(処方来源)
大活絡丹《蘭台軌範》