漢方生薬

金頭蜈蚣

よみかた きんずごしょう
生薬種別 平熄内風薬
薬味薬性 辛 / 温

異称別名 および 処方用名

基原炮製
原材料と加工法

オオムカデ科オオムカデ属のアカズムカデおよびタイワンオオムカデ

適応疾患 および 対象症状

筋肉の痙攣、てんかん、破傷風、熱性痙攣、歯を食いしばる、顔面神経麻痺、関節の痛み、脱毛、頸部リンパ節腫、皮下結節、皮膚化膿症、毒蛇による咬傷 など

薬理作用

止痙作用、鎮痛作用、創傷回復、意識回復、解毒作用、運動改善、発毛作用、消腫作用、鎮咳作用、皮膚再生 など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

肝風内動(肝の異常で内風が生じめまいや痙攣が起こる)、驚癇抽搐(驚きによる痙攣)、破傷風(破傷風菌による感染症)、風湿痺痛(風湿による関節痛)、中風痙厥(中風による痙攣と意識喪失)、口眼歪斜(口と目がゆがむ)、癰瘡腫毒(化膿性の皮膚病変)、瘰癧痰核(首や脇のリンパ節の腫れ)、毒蛇咬傷(毒蛇による咬傷)

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

祛風止痙(風を除き痙攣を止める)、行経通絡(経絡を巡らせ通りを良くする)、通絡止痛(絡脈を通じ疼痛を止める)、解毒散結(毒素を解毒し結節を散らす)、止痙鎮咳(痙攣を止め咳を鎮める)、攻毒散結(毒素を攻撃し結節を消散)、熄風止痙(風を鎮め痙攣を止める)

帰属経絡
治療効果を発揮する主な経絡と臓腑

この生薬を用いる「漢方方剤」

方剤名 出典(処方来源)
止痙散《上海中医学院》