漢方生薬

小海駒

よみかた しょうかいく
生薬種別 補陽薬
薬味薬性 甘 / 温

異称別名 および 処方用名

海蛆小海馬 など

基原炮製
原材料と加工法

内臓を除いたヨウジウオ科タツノオトシゴ属のサンゴタツ、あるいはオオウミウマ ・イバラタツ・タカクラタツ・クロウミウマなどの幼体

適応疾患 および 対象症状

インポテンツ、尿漏れ、吸気性呼吸困難、難産、腹腔内腫瘤、皮膚化膿症 など

薬理作用

呼吸改善、強精強壮、尿漏改善、消腫作用、皮膚再生、頻尿改善、鎮痛作用 など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

腎陽不足(腎の陽気不足で冷えやむくみが生じる)、陽痿遺精(勃起不全と夢精)、気短喘急(息切れと激しい喘鳴)、遺尿尿頻(尿失禁と頻尿)、癥瘕積聚(腹部のしこりや腫瘤)、癰瘡腫毒(化膿性の皮膚病変)

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

補腎助陽(腎を補い陽を助ける)、納気定喘(気を納め喘息を定める)、補腎縮尿(腎を補い尿を縮める)、調気活血(気を調節し血行を促進)、補腎壮陽(腎を補い陽気を壮にする)、活血散結(血を活かし結を散らす)、消腫止痛(腫れを消し疼痛を止める)

帰属経絡
治療効果を発揮する主な経絡と臓腑

肝、腎