漢方薬よる治療は、表裏・寒熱・虚実の分類による八綱と呼ばれる陰や陽の病態に対応した「汗法」「清法」「吐法」「下法」「和法」「温法」「消法」「補法」という８種類の方法に分類がなされます。

「汗法」は、体表面の邪気を発汗により汗とともに追い出す方法。

「清法」は、温熱病に用いられる疾病の熱を冷ます方法。

「吐法」は、嘔吐をさせることにより胃中の不消化物や毒物を排出させる方法。

「下法」は、胃腸に停滞した不消化物や病的水分を便として排泄させる方法。

「和法」は、バランスの崩れた臓腑や気血を調和の作用によって調整する方法。

「温法」は、臓腑や経絡を温めることで冷えを取り除き陽気を回復させる方法。

「消法」は、気血の停滞や不消化物・病的水分・腫瘍など徐々に消散させる方法。

「補法」は、気血を補い、その働きを正常に回復させて生命力を高める方法。

…という訳です。