漢方方剤の各生薬には「役割分担」があるって、ホント?
役者は、君主に家来、補佐役に使者まで…。
漢方方剤は、単純に生薬を混ぜただけではなく、その効果を高め、かつ副作用を防止するよう「君薬」「臣薬」「佐薬」「使薬」という役割分担がなされています。
「君薬」は、君主として、その方剤の主要な作用を果たす生薬。
「臣薬」は、家来として君薬を助け、その効果を高める生薬。
「佐薬」は、君薬や臣薬を補佐して効果を引き立てたり、副作用を軽減する生薬。
「使薬」は、使者としてそれぞれの構成生薬の調和をはかる生薬。
漢方方剤の舞台に、いろんな役者が出揃いました。