東洋医学では病気の内なる原因を内因といい「七情」(しちじょう)と呼ばれる7つの精神素因に分類しています。
怒りは<肝>を障害し、血が頭部に急激に上昇することにより卒倒して意識不明となりショック状態になることがあります。
憂いや悲しみは<肺>を障害し、気が滅入り意気消沈することにより溜め息ばかりが出て、やがて咳が現れます。
恐れや驚きは<腎>を障害し、大小便の失禁が起こったり、精神が不安定になり、ひどい場合には精神が錯乱してしまいます。
思い過ぎは<脾>を障害し、食欲がなくなったり、動悸・健忘・不眠・多夢などが現れます。
喜び過ぎは<心>を障害し、集中力の低下や不眠を生じ、激しい場合には失神・狂乱に陥ります。