処方構成
この方剤を構成する生薬の組み合わせ
| 生薬名 |
原材料と加工法 |
| 竜骨 | 現代のゾウ類・サイ類・ウシ類・ウマ類などに相当する新生代の有蹄類の骨の化石 |
| 牡蛎 | イタボガキ科のイタボガキ属イタボガキおよびマガキ属マガキなどの左側の貝殻 |
| 白芍 | 表面のコルク層を除いたボタン科ボタン属ボタン科ボタン属のシャクヤクの根 |
| 半夏 | 外皮を除いたサトイモ科ハンゲ属カラスビシャクの塊茎 |
| 紫蘇子 | シソ科シソ属のチリメンジソおよびアオジソなどの果実 |
| 牛蒡子 | キク科ゴボウ属ゴボウの成熟果実 |
適応疾患 および 対象症状
呼吸困難、せき、うすい痰、微熱、倦怠感 など
薬理作用
呼吸改善、鎮咳作用、去痰作用、解熱作用、元気回復、疲労回復 など
東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状
水飲内停（体内に水が停滞する）、痰飲喘咳（痰による喘ぎ咳）、肺気上逆（肺の気が上逆する）
治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則
化痰理気（痰を化し気を理する）、止咳平喘（咳を鎮め喘息を平定）、益陰潜陽（陰を益し陽を潜める）
- 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。