東洋医学を支える基礎概念、それこそが大宇宙の法則「陰陽五行論」です。
紀元前1~2世紀ころ、中国大陸では宇宙の万物が<木><火><土><金><水>の5つの要素で作られ、それらが互いに循環して運行することにより大自然が上手くバランスを取りながら成り立っているという「五行」の概念が生まれました。
そして太陽と太陰(月の異称)を主として「昼は陽・夜は陰」「男は陽・女は陰」などといった具合に全てのものが相対的に「陰と陽」に分かれるという二元論的な「陰陽」とい う概念も成立したのです。
その後「陰陽論」と「五行論」はやがて習合し「陰陽五行論」となり大宇宙の森羅万象の成り立ちを説明する大法則が樹立されていきました。