漢方方剤

七物降下湯

よみかた しちもつこうかとう
方剤種別 治風剤 > 平熄内風剤
典拠出典 修琴堂創方

処方構成
この方剤を構成する生薬の組み合わせ

生薬名 原材料と加工法
当帰セリ科シシウド属のカラトウキまたはニホントウキの根
川芎セリ科のマルバトウキ属キュウキュウおよびハマゼリ属センキュウの根茎
白芍表面のコルク層を除いたボタン科ボタン属ボタン科ボタン属のシャクヤクの根
熟地黄乾燥させ酒で蒸したゴマノハグサ科アカヤジオウ属のジオウ・アカヤジオウ・カイケイジオウの塊根
黄耆マメ科ゲンゲ属のキバナオウギおよびナイモウオウギなどの根
釣藤鈎鈎のついたアカネ科カギカズラ属のカギカズラおよびトウカギカズラなどの茎枝
黄柏ミカン科キハダ属のキハダまたは同属植物の周皮を取り除いた樹皮

適応疾患 および 対象症状

のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、頭痛、めまい、虚弱体質、高血圧、ふらつき、筋肉のこわばり、舌の色が薄い、月経過少、月経周期遅延、手足のしびれ など

薬理作用

熱感改善、目眩改善、硬直緩和、頭重改善、鎮痛作用、聴力改善、耳鳴改善、体質改善、血圧降下、月経改善、舌色改善、感覚改善 など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

肝風内動、筋脈拘急、頭暈目眩、血虚生風

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

滋陰養血、平肝熄風
  • 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。