漢方方剤 事典

漢方方剤

十補丸

よみかた じっぽがん
方剤種別 >
典拠出典 本朝経験方

処方構成
この方剤を構成する生薬の組み合わせ

生薬名 原材料と加工法
鹿茸骨化していないシカ科シカ属のマンシュウジカおよびマンシュウアカジカなどの雄の幼角
熟地黄乾燥させ酒で蒸したゴマノハグサ科アカヤジオウ属のジオウ・アカヤジオウ・カイケイジオウの塊根
杜仲トチュウ科トチュウ属トチュウの樹皮
山薬外皮を除いたヤマノイモ科ヤマノイモ属のナガイモおよびヤマノイモの担根体
山茱萸成熟したミズキ科ミズキ属サンシュユの果肉
菟絲子ヒルガオ科ネナシカズラ属のネナシカズラ・ハマネナシカズラ・マメダオシなどの成熟種子
牛膝ヒユ科のイノコヅチ属イノコヅチあるいはキアツラ属イノコヅチモドキの根
枸杞子ナス科クコ属のクコおよびナガバクコの成熟果実
麦門冬キジカクシ科ジャノヒゲ属ジャノヒゲの塊根
五味子マツブサ科マツブサ属チョウセンゴミシの成熟果実

適応疾患 および 対象症状

など

薬理作用

など

東洋医学的弁証
東洋医学の診断に基づく対象疾患・症状

治法・治療原則
東洋医学的治療法と治療原則

  • 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。