製品の特徴
江戸時代に著名な医学者の原南陽(ハラナンヨウ)が「ぢ」専門の漢方処方として創製し、その後、処方内容を改良して今日まで広く使用されている痔の薬です。穏やかな排便作用により、便通を整えます。また、血液循環をよくして患部のうっ血をとり、痔核、きれ痔などの疼痛や、出血を止める効果があります。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
- 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
他の瀉下薬(下剤) - 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
相談すること
- 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
- 医師の治療を受けている人
- 妊婦又は妊娠していると思われる人
- 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
- 胃腸が弱く下痢しやすい人
- 高齢者
- 今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
- 次の症状のある人:むくみ
- 次の診断を受けた人:高血圧、心臓病、腎臓病
- 次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
- 服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位 | 症状 |
消化器 | 悪心・嘔吐、食欲不振、激しい腹痛を伴う下痢、腹痛 |
皮ふ | 発疹・発赤、かゆみ |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください症状の名称 | 症状 |
肝機能障害 | 全身のだるさ、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる |
間質性肺炎 | せきを伴い、息切れ、呼吸困難、発熱等があらわれる |
偽アルドステロン症 | 尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等があらわれる |
- 1ヵ月位(きれ痔、便秘に服用する場合には5-6日間)服用しても症状がよくならない場合
3.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください
4.次の症状があらわれることがありますので、このような症状の継続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、医師又は薬剤師に相談してください
下痢
効能・効果
大便がかたくて便秘傾向のあるものの次の諸症:痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘
成分・分量
成人1日の服用量12錠(1錠400mg)中、次の成分を含んでいます。
乙字湯エキス:2070mg
(トウキ3.0g、サイコ2.5g、オウゴン1.5g、カンゾウ1.0g、ショウマ0.7g、ダイオウ0.5gより抽出)
添加物として、乳糖、ステアリン酸Mg、CMC-Ca、セルロース、メタケイ酸アルミン酸Mg、水酸化Al/Mgを含有する。成分に関連する注意
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。(ビン包装の場合は、密栓して保管してください。なお、ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください)
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります)
- 使用期限のすぎた商品は服用しないでください。
- 水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。
- 4錠分包の場合、1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管してください。なお、2日をすぎた場合には服用しないでください。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15才以上) | 4錠 | 3回 |
15才未満7才以上 | 3錠 |
7才未満5才以上 | 2錠 |
5才未満 | 服用しないこと |
用法・用量に関連する注意
小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。