製品の特徴
抗ウイルス成分アシクロビル含有する口唇ヘルペスの再発治療薬です。口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染が原因で発症します。このウイルスは、一度感染すると症状がおさまっても体内に潜みつづけ、かぜ、発熱、ストレス、疲労、紫外線などがきっかけで再発します。ピリピリ、チクチクなどの違和感をおぼえたらすぐに塗布することをおすすめします。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
- 次の人は使用しないでください
- 初めて発症したと思われる人、患部が広範囲の人。(初めて発症した場合は症状がひどくなる可能性があり、患部が広範囲に及ぶ場合は重症ですので、医師の治療を受けてください)
- 本剤又はバラシクロビル塩酸塩製剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人。(本剤の使用により再びアレルギー症状を起こす可能性があります)
- 6歳未満の乳幼児。(乳幼児の場合、初めて感染した可能性が高いと考えられます)
- 次の部位には使用しないでください
- 目や目の周囲。(目に入って刺激を起こす可能性があります)
- 唇とそのまわりをのぞく部位。(口唇ヘルペスは唇及びその周囲にできるものです)
相談すること
- 次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください
- 医師の治療を受けている人。(医師から処方されている薬に影響したり、本剤と同じ薬を使用している可能性もあります)
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。(薬の使用には慎重を期し、専門医に相談して指示を受ける必要があります)
- 授乳中の人。(同じ成分の医療用の内服薬で、乳汁への移行が確認されています)
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。(薬などでアレルギーを起こした人は、本剤でも起こる可能性があります)
- 湿潤やただれがひどい人。(症状がひどい場合は専門医に相談して指示を受ける必要があります)
- アトピー性皮膚炎の人。(重症化する可能性がありますので専門医に相談して指示を受ける必要があります)
- 次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください(1)使用後次の症状が現れた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに使用を中止し、この説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
関係部位 | 症状 |
皮 ふ | 発疹・発赤、はれ、かゆみ、かぶれ、刺激感、疼痛、乾燥、灼熱感、落屑(フケ、アカのような皮ふのはがれ)、じんましん |
(本剤によるアレルギー症状であるか、本剤の薬理作用が強くあらわれたものであると考えられ、このような場合、同じ薬を続けて使用すると症状がさらに悪化するおそれがあります) - 5日間位使用しても症状がよくならない場合、又はひどくなる場合は使用を中止してこの説明書をもって医師または薬剤師に相談してください。(5日間位使用しても症状の改善がみられないときは、症状が重いか他の疾病によるものと考えられます。)
効能・効果
口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)
「解説」
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染によって起こる疾患です。一度感染すると、ヘルペスの症状がおさまってもウイルスはいなくなったわけではなく、神経細胞にじっと潜んでいます。かぜ、ストレス、疲労などにより体調が悪くなったような時に再び、ピリピリ、チクチクといった前駆症状(再発のきざし)に引きつづき、赤く腫れ、水ぶくれができてきます。このように、潜んでいたウイルスが何かのきっかけで暴れだすことを再発と言います。
成分・分量
1g中
アシクロビル:50mg(ヘルペスウイルスの増殖をおさえます)
添加物:マクロゴール
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない30度以下の涼しい所に密栓して保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 使用前後によく手を洗ってください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
- 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。なお、使用期限内であっても、開封後は6ヵ月以内に使用してください。(品質保持のため)
用法・用量
1日3-5回、適量を患部に塗布する(唇やそのまわりにピリピリ、チクチクなどの違和感をおぼえたら、すぐに塗布する)
「解説」
- ピリピリ、チクチクといった感覚は、口唇ヘルペスの再発のきざしです。このような再発の初期から使用してください。
- 使用時期は、毎食後、就寝前などの使用が目安です。
- 家族で初めて発症したと思われる人が誤って使用しないよう、十分注意してください。
用法・用量に関連する注意
- 定められた用法・用量を厳守してください。
- 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
- 目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合は、眼科医の診察を受けてください。
- 外用のみに使用してください。
- 口に入っても害はありませんが、なるべく口に入れたり、なめたりしないでください。