製品の特徴
炎症やはれを鎮める酢酸ヒドロコルチゾンを配合し、痔の痛み・出血・はれ・かゆみを緩和する痔疾用外用薬です。痔は便秘や排便の力みなどが誘因となって、肛門周囲の細かい静脈の血液の流れが悪くなり、うっ血して、出血、痛み、かゆみなどをともない、ひどくなると細菌の感染によって、炎症や化膿などの症状をあらわします。
本品はこのような症状を緩和するため、体温ですみやかに溶け、患部に直接作用するようにつくられた坐剤です。炎症やはれをしずめる酢酸ヒドロコルチゾン、うっ血をとり、血液の循環を促進する酢酸トコフェロール(ビタミンE)、痛み、かゆみを止める塩酸ジブイカインと塩酸ジフェンヒドラミン、そのほか止血、殺菌剤などを配合しています。20個入。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
- 次の人は使用しないでください。
- 本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人。
- 患部が化膿している人。
- 長期連用しないでください。
- 授乳中の人は本剤を使用しないか、本剤を使用する場合は授乳を避けてください。
相談すること
- 次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください。
- 医師の治療を受けている人。
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。
- 本人又は家族がアレルギー体質の人。
- 薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
- 次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
- 使用後、次の症状があらわれた場合。
関係部位 | 症状 |
皮ふ | 発疹・発赤、かゆみ、はれ |
その他 | 刺激感、化膿 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。症状の名称 | 症状 |
ショック(アナフィラキシー) | 服用後すぐにじんましん、浮腫、胸苦しさ等ともに、顔色が青白くなり、手足が冷たくなり冷や汗、息苦しさ等があらわれる。 |
- 10日間位使用しても症状がよくならない場合。
効能・効果
きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和
成分・分量
1個(1.75g)中に次の成分を含んでいます。
成分 | 含量 | 働き |
酢酸ヒドロコルチゾン | 5mg | 出血・はれ、かゆみをおさえます。 |
塩酸ジブカイン | 10mg | 痛み・かゆみをおさえます。 |
塩酸クロルヘキシジン | 10mg | 細菌の感染を防ぎ、傷口の悪化を防ぎます。 |
塩酸ジフェンヒドラミン | 20mg | かゆみをしずめます。 |
酢酸トコフェロール | 20mg | 血液循環を改善し、痔の症状を緩和します。 |
アルミニウム・クロルヒドロキシアラントイネート | 20mg | 出血を防ぎ、傷口のなおりをはやめます。 |
酸化亜鉛 | 100mg | 出血を防ぎ、傷口のなおりをはやめます。 |
ハッカ油 | 5mg | かゆみをしずめ、清涼感をあたえます。 |
ユーカリ油 | 5mg | かゆみをしずめ、清涼感をあたえます。 |
添加物としてステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンソルビタンステアレート、無水ケイ酸、ジメチルポリシロキサン、ハードファットを含んでいます。
保管及び取扱い上の注意
- 小児の手のとどかない所に保管してください。
- 直射日光の当たらない、涼しい所(1-30度)に、上マークのように、常に坐剤の先端を下向きに立てた状態で保管してください。
- 誤用をさけ、品質を保持するために、他の容器に入れかえないでください。
- 使用期限をすぎた製品は使用しないでください。
用法・用量
成人(15才以上)1回1個を1日1-3回、肛門内に挿入してください。用法・用量に関連する注意
- 用法・用量を必ず守ってください。
- 小児には使用させないでください。
- 本剤が軟らかい場合には、しばらく冷やした後に使用してください。また、硬すぎる場合には、軟らかくなった後に使用してください。
- 肛門にのみ使用してください。
- 使用後20-30分間は、激しい運動を避けてください。
- 坐剤挿入時の圧迫、摩擦でおきた違和感は、坐剤が溶けるにしたがってなくなってきます。
坐剤の取り出し方
- ミシン目にそって1個を切りはなし
- 取り出し口を左右にひらきます。
- 太い方を上に向けて挿入します。
- 坐剤が溶けていたり軟らかい場合は、水にしばらくつけると硬くなります。
チリ紙などで坐剤の後部をつまみ、中腰かまたはしゃがんで、先端から肛門に3/4ほど挿入した後立ち上がると、スムーズに挿入できます。