製品の特徴
ミコナゾール硝酸塩を主成分とした外陰用の治療薬です。ミコナゾール硝酸塩は、膣カンジダの原因であるカンジダ菌を殺菌し、膣カンジダによる諸症状を改善します。膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに効果を発揮します。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
- 次の人は使用しないでください
- 初めで発症したと思われる人。(初めて症状があらわれた場合は、他の疾病が原因の場合がありますので、医師の診断を受ける必要があります)
- 本剤の成分に対しアレルギー症状を起こしたことがある人。(本剤の使用により再びアレルギー症状を起こす可能性があります)
- 15歳未満又は60歳以上の人。(自己判断が難しいため)
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。(薬の使用には慎重を期し、医師の診断を受ける必要があります)
- 発熱、悪寒、下腹部痛、背中や肩の痛み、色のついた又は血に染まったおりもの、魚臭いおりもの、生理の停止、腟からの不規則又は異常な出血、腟又は外陰部における潰瘍、浮腫又はただれがある人。(別の疾病の可能性がありますので、医師の診断を受ける必要があります)
- 次の診断を受けた人。
糖尿病(頻繁に本疾病を繰り返す可能性が高いので、医師の診断を受ける必要があります) - 本疾病を頻繁に繰り返している人。(1-2ヵ月に1回又は6ヵ月以内に2回以上)
- 腟カンジダの再発かわからない人。(自己判断できない場合は、医師の診断を受ける必要があります)
- 次の部位には使用しないでください
(1)腟周辺(外陰)以外の部位。(本剤は外陰部以外に使用する製品ではありません)
相談すること
- 次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談しでください
- 医師の治療を受けている人。(医師から処方されている薬に影響したり、本剤と同じ薬を使用している可能性もあります)
- 薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人。(何らかの薬でアレルギーを起こした人は、本剤でも起こる可能性があります)
- 授乳中の人。(薬の使用には慎重を期す必要があります)
- 次の場合は、直ちに使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください
- 使用後、次の症状の継続又は増強が見られた場合。
関係部位 | 症状 |
腟周辺の皮膚(外陰) | かゆみ、発疹・発赤、かぶれ、熱感、びらん、刺激感、小水疱、はれ、乾燥・亀裂、落屑 |
(本剤によるアレルギー症状であるか、本剤の薬理作用が強くあらわれたものであると考えられ、このような場合、同じ薬を続けて使用すると症状がさらに悪化する可能性があります) - 3日間使用しでも症状の改善がみられない場合又は6日間使用しても症状が消失しない場合は、医師の診療を受けでください。特に、クリーム単独使用の場合は、自己判断で治療をすることなく医師の診療を受けてください。(症状が重いか他の疾病による可能性があります)
効能・効果
腟カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみ(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る)
ただし、腟症状(おりもの、熱感等)を伴う場合は、必ず腟剤(腟に挿入する薬)を併用してください。注意
本剤はカンジダによる外陰部の症状を改善しますが、腟内の治療を行うものではありません。解説
外陰部の症状は、腟の中にいるカンジダ菌が外陰部に影響を及ぼすことによって起こる疾病で、かゆみの他、発疹、熱感を生じます。外陰部皮膚に発赤やただれ等の発疹を伴うかゆみがあらわれた場合にお使いください。
成分・分量
(1g中)
成分 | 分量 | 働き |
ミコナゾール硝酸塩 | 10mg | カンジダ菌に対して強い抗菌作用を示します |
添加物:ポリオキシエチレンセチルエーテル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、パラベン、ミリスチン酸イソプロピル、流動パラフィン、セタノール
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。
- 小児の手のとどかない所に保管してください。
- 他の容器に入れかえないでください。(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
- コンドームやペッサリー等の避妊用ラテックス製品との接触を避けてください。(これらの製品が劣化・破損することがあります)
- 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。なお、使用期限内であっても、開封後はなるべくはやく使用してください。(品質保持のため)
用法・用量
成人(15歳以上60歳未満)、1日2-3回、適量を患部に塗布してください。
ただし、3日間使用しても症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない場合は、医師の診療を受けてください。
- 外陰部症状のみの場合:本剤を使用してください。腟剤(腟に挿入する薬)との併用が望まれます。
- 腟症状(おりもの、熱感等)を伴う場合:本剤に腟剤(腟に挿入する薬)を併用してください。
注意
- 定められた用法・用量を厳守してください。
- 目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗い、直ちに眼科医の診療を受けてください。
- 腟周辺(外陰)にのみ使用してください。
- 使用前後によく手を洗ってください。
- 生理中の使用は避け、使用中に生理になった場合は本剤の使用を中止してください。その場合は治癒等の確認が必要であることから医師の診療を受けてください。(生理中は薬剤が流され、効果が十分得られない場合があります)
*ご使用の前に入浴するか、ぬるま湯で患部を清潔にし、使用してください。