医療用医薬品

パピロックミニ点眼

先発/後発 先発品
医薬品成分 シクロスポリン

解説

『シクロスポリン』は、眼の薬代謝性疾患の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

細胞内結合蛋白であるシクロフィリンと複合体を形成し、T細胞活性化のシグナル伝達において重要な役割を果たしているカルシニューリンと結合し、その活性化を阻害する作用があるため、NFAT転写因子の脱リン酸化による核内移行が阻害され、インターロイキン‐2(IL‐2)などのサイトカインの産生が抑えられて強力な免疫抑制効果を示します。この成分は臓器移植後の拒絶反応の予防に用いるほか、眼のベーチェット病やネフローゼ症候群、再生不良性貧血、さらには重症筋無力症やアトピー性皮膚炎など、免疫系がかかわる病気にも有効です。

使用上の注意

使用してはいけない場合

シクロスポリン過敏症、タクロリムス使用者、ピタバスタチン使用者、ロスバスタチン使用者、ボセンタン使用者、アリスキレン使用者、神経ベーチェット病、妊婦

慎重に使用すべき場合

肝機能障害、腎機能障害、膵機能障害、高血圧、感染症、悪性腫瘍、悪性腫瘍の既往

副作用

多毛、貧血、白血球減少、血小板減少、腹痛、胃部不快感、腹部膨満感、振戦、めまい、耳鳴り、歯肉肥厚、熱感、倦怠感、むくみ、体重増加、食欲不振、吐き気、消化管潰瘍、消化管出血、消化管穿孔、肝機能障害、下痢、発疹、発熱、全身のけいれん、意識障害、錯乱、代謝異常、クリーゼ、可逆性後白質脳症症候群(けいれん、意識障害、視覚異常、高血圧、錯乱、言語障害、麻痺などの症状)、高血圧性脳症(急激な血圧上昇による脳浮腫で頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状)

重大な副作用

感染症、血栓性血小板減少性紫斑病、高カリウム血症、低マグネシウム血症、肝不全、進行性多巣性白質脳症、BKウイルス腎症、横紋筋融解症、肺炎、皮質盲、溶血性尿毒症症候群、目の刺激感、眼瞼炎、目のかゆみ、結膜炎、目やに、目の乾燥、流涙、角膜浮腫、角膜びらん、角膜潰瘍、結膜充血、ヘルペス角膜炎、麦粒腫、細菌性結膜炎、細菌性角膜炎

製薬会社

参天製薬