解説
『カルバミン酸クロルフェネシン』は、
神経の薬、
鎮痛剤に用いられる医薬品成分です。
作用
細胞内へのナトリウムイオンの流入を阻害する作用があるため、脊髄の多シナプス反射経路における介在ニューロンを選択的に遮断し、神経インパルスの伝達を抑制することによって骨格筋の痙縮を緩解させる効果を示します。また局所麻酔作用もあるため痛みを鎮める効果もあり、腰痛症・変形性脊椎症・椎間板ヘルニア・脊椎分離すべり症・頸肩腕症候群・脊椎骨粗鬆症などに用いられています。
使用上の注意
使用してはいけない場合
カルバミン酸クロルフェネシン過敏症、メトカルバモール過敏症、肝機能障害
慎重に使用すべき場合
肝機能障害の既往、腎機能障害、妊婦
副作用
消化不良、胃腸障害、ねむけ、めまい、ふらつき、頭痛、頭重感、倦怠感、意識障害、運動失調(複雑な動作や作業ができない)、かすみ目、吐き気、嘔吐、胸やけ、胃のもたれ、下痢、便秘、腹痛、食欲不振、口やのどの渇き、ショック
重大な副作用
角膜の混濁、水晶体の混濁、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、催不整脈、遅発性ジスキネジア、トルサード ドゥ ポワント、麻痺性イレウス、過敏症状(発疹などのアレルギー症状)