解説
『メシル酸ガレノキサシン』は、
感染症などの薬に用いられる医薬品成分です。
作用
ニューキノロン系と呼ばれ、抗生物質に匹敵するほどの抗菌力をもつように合成された成分です。この成分は細菌のDNA複製を阻害して細菌を死滅させる効果があり、ブドウ球菌・連鎖球菌・肺炎球菌・淋菌・大腸菌・インフルエンザ菌・緑膿菌など幅広い病原菌に対し効果を示します。病巣への移行が良く、飲み薬では治療の難しかった難治性の感染症にも良い効果を示すのも特徴です。
使用上の注意
使用してはいけない場合
メシル酸ガレノキサシン過敏症、キノロン系抗菌剤過敏症、妊婦、小児
慎重に使用すべき場合
痙攣性疾患、心室性不整脈、糖尿病、糖代謝異常、収縮期血圧90㎜Hg以下
副作用
下痢、便秘、中毒性表皮壊死融解症、心疾患(QT延長や心室頻拍)、背部痛、関節痛、筋肉痛、味覚異常、偽膜性大腸炎、ショック、アナフィラキシー様症状、けいれん、間質性肺炎、好酸球性肺炎、錯乱、幻覚、横紋筋融解症、アキレス腱炎、腱障害、血管炎、徐脈、洞停止、房室ブロック、無顆粒球症、肝機能障害、せん妄、重症筋無力症の悪化、軟便、腎機能障害、血液障害(肝障害、腎障害、白血球減少など)、低血糖
重大な副作用
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、心室細動、劇症肝炎、急性腎不全、過敏症状(発疹、かゆみなどのアレルギー症状)、日光過敏症
製薬会社
アステラス製薬、大正富山医薬品、富山化学工業