解説
『オーラノフィン』は、
リウマチの薬に用いられる医薬品成分です。
作用
この成分は金化合物で、金が体内の硫黄に対して高い親和性を示すため、種々のチオール基(SH)が関与する酵素を阻害し、B細胞からの抗体産生を抑制するとともに抗原提示を抑制する効果を示します。効果は少し弱めですが腎障害などの副作用が少なく、比較的早期の慢性関節リウマチの治療に用いられています。
使用上の注意
使用してはいけない場合
金製剤での重度副作用、腎機能障害、肝機能障害、血液障害、重度下痢、消化性潰瘍、妊婦
慎重に使用すべき場合
金製剤での副作用、重度消化器障害の既往、腎機能障害の既往、肝機能障害の既往、血液障害の既往、薬物過敏症の既往、じんま疹、慢性皮疹、炎症性腸疾患
副作用
軟便、腹痛、むくみ、白血球減少、食欲不振、消化不良、腹部膨満感、舌炎、紅斑、血尿、めまい、体重減少、脱力感、倦怠感、下痢、口内炎、脱毛、じんましん、胃痛、吐き気、嘔吐、便秘
重大な副作用
間質性肺炎、再生不良性貧血、無顆粒球症、急性腎不全、ネフローゼ症候群、発疹、かゆみ、潰瘍、血液障害、貧血、腎臓や肝臓の障害、味覚異常