解説
『塩酸トリヘキシフェニジル』は、
パーキンソンの薬に用いられる医薬品成分です。
作用
副交感神経の活動を抑制する作用があるため、パーキンソン症候群によって起こっている手の震えや筋肉のこわばりなどの神経症状を和らげ、発汗・よだれ・不安・いらだちなどの症状を抑える効果を示します。特に手の震えに対する効果が優れていると言われています。
使用上の注意
使用してはいけない場合
緑内障、重症筋無力症、塩酸トリヘキシフェニジル過敏症
慎重に使用すべき場合
尿路閉塞性疾患、胃腸管閉塞性疾患、不整脈、頻脈、肝機能障害、腎機能障害、高血圧、動脈硬化性パーキンソン症候群、高温環境、脱水状態、栄養不良、妊婦
副作用
興奮、神経過敏、頭痛、倦怠感、尿閉、動悸、眼の調節障害、のどの渇き、目のかすみ、散瞳(瞳孔が開いてしまう)、めまい、幻覚、妄想、運動失調、見当識障害、ねむけ、ふらつき、吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘、排尿困難、気分の高揚、多幸症
重大な副作用
悪性症候群、眼圧亢進、精神錯乱、閉塞隅角緑内障、過敏症状(発疹などのアレルギー症状)