作用
詳しい作用機序は解っていないものの、黒質線条体からのドーパミンの分泌量を増加させる働きがあるため、ドーパミン不足により生じるパーキンソン症候群の治療に用いられています。また精神活動を活発にする働きもあるため、脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下に対しても効果があります。さらにインフルエンザウイルスのM2タンパクを阻害してウイルスの脱核を抑制する作用もあるためA型インフルエンザに用いられることもありますが、B型に対しては効果がありません。
使用上の注意
使用してはいけない場合
塩酸アマンタジン過敏症、血液透析、重度腎機能障害、妊婦、授乳婦
慎重に使用すべき場合
心血管障害、末梢性浮腫、腎機能障害、肝機能障害、低血圧、精神疾患、閉塞隅角緑内障、高齢者
副作用
悪夢、興奮、神経過敏、集中力障害、脱力感、発汗、不眠、不安、幻覚、妄想、めまい、意識障害、せん妄、錯乱、見当識障害、頭痛、かすみ目、けいれん、動悸、胃腸障害(口の渇き・便秘・下痢・食欲不振・吐き気・腹痛など)、倦怠感、下肢のむくみ、肝機能障害、腎機能障害、不随意運動、尿失禁、気分の高揚、多幸症
重大な副作用
心不全、精神症状、びまん性表在性角膜炎、角膜上皮浮腫様症状、過敏症状(発疹などのアレルギー症状)、悪性症候群、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症