解説
『ベラプロストナトリウム』は、
血圧の薬、
循環器系の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
プロスタグランジンの仲間であるプロスタサイクリンの誘導体で、血小板および血管平滑筋のプロスタサイクリン受容体を介してアデニレートシクラーゼを活性化する作用があるため、細胞内サイクリックＡＭＰ濃度が上昇してカルシウムイオンの流入を抑制するとともにトロンボキサンＡ₂の生成を抑え、血小板凝集や粘着機能を抑えて血管を拡張させる効果を示します。
使用上の注意
使用してはいけない場合
出血、妊婦
慎重に使用すべき場合
抗凝血剤使用者、抗血小板剤、血栓溶解剤使用者、出血傾向、月経期間中
副作用
頭痛、吐き気、下痢、胃障害、腹痛、食欲不振、顔面紅潮、ほてり、のぼせ、動悸、肝機能障害、間質性肺炎、胸痛、めまい、ねむけ、振戦、関節痛、脱力感、じんましん、出血傾向(脳出血、消化管出血、肺出血、眼底出血、皮下出血など)、ショック、狭心症、心筋梗塞
重大な副作用
失神、意識消失、過敏症状(発疹など)