解説
『トラネキサム酸』は、
循環器系の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
プラスミノゲンのリジン結合部位と結合し、プラスミノゲンがフィブリンへ吸着するのを阻止する作用があるため、血小板凝集を阻害するとともに線維素溶解で重要な役割を担うプラスミンへの活性化を抑制し、血液凝固を助ける効果があります。また、プラスミンはアレルギーや炎症の原因ともなるため、この働きを抑えることで抗アレルギー・抗炎症作用も示します。
使用上の注意
慎重に使用すべき場合
血栓、消費性凝固障害、トラネキサム酸過敏症
副作用
嘔吐、胸やけ、食欲不振、吐き気、下痢、かゆみ、ねむけ
重大な副作用
過敏症状(発疹・発熱・かゆみなどのアレルギー症状)