作用
カルシニューリンの酵素活性を阻害する作用があるため、T細胞からのサイトカイン産生を抑制するとともに、ランゲルハンス細胞・肥満細胞・好酸球等の炎症性細胞の働きを抑え、身体の免疫機能を抑制する効果を示します。主に臓器移植時の拒絶反応や膠原病、重症筋無力症などの治療に内服薬として用いられていますが、アレルギーに対し外用薬や点眼として用いられることもあります。
使用上の注意
使用してはいけない場合
シクロスポリン使用者、ボセンタン使用者、カリウム保持性利尿薬使用者、タクロリムス水和物過敏症、妊婦、重度腎機能障害、重度高カリウム血症、皮膚感染症、皮膚潰瘍、眼感染症
慎重に使用すべき場合
重度肝機能障害、腎機能障害、高カリウム血症、紅皮症
副作用
血圧変動、振戦、頭痛、嘔吐、腹部膨満感、ほてり、尿量減少、多尿、頻尿、むくみ、徐脈、頻脈、眼振、めまい、運動失調、感覚異常、不眠、傾眠、腸管運動障害、腹痛、膵炎、黄疸、貧血、喘息、全身倦怠感、味覚異常、月経過多、皮膚の刺激感、皮膚感染症、丘疹、皮膚乾燥、かぶれ、頭重感、眼の異物感、流涙増加、吐き気、腎機能障害、下痢、発疹、脱毛、発熱、動悸、筋肉痛、関節痛、代謝異常、悪性腫瘍(リンパ腫など)、間質性肺炎の悪化、糖尿病、高血糖
重大な副作用
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、イレウス、うっ血性心不全、感染症、急性腎不全、狭心症、催不整脈、心膜液貯留、ネフローゼ症候群、脳血管障害、脳症、皮質盲、溶血性尿毒症症候群、目の刺激感、眼瞼炎、目のかゆみ、結膜炎、目やに、目の異常感、咽喉頭痛、好中球減少、手指のしびれ、肝機能障害
製薬会社
ニプロファーマ、高田製薬、岩城製薬、ポーラファルマ