医療用医薬品

ベタメタゾン吉草酸エステル

先発/後発 後発医薬品(ジェネリック医薬品)
医薬品成分 吉草酸ベタメタゾン

解説

『吉草酸ベタメタゾン』は、皮膚の薬ホルモン剤に用いられる医薬品成分です。

作用

皮膚疾患用の副腎皮質ホルモン成分で、細胞の核内受容体と結合すると特定のタンパク質が合成され、白血球の遊走抑制、ヒスタミン・キニンなどの炎症性ペプチドの抑制による血管収縮、線維芽細胞の増殖抑制など数多くの作用を発揮し、皮膚の炎症・腫れ・痛みなどを抑える効果を示します。この成分はステロイド外用薬の強さを表す分類の「3群」で、効果は強力です。皮膚の炎症性疾患のほかに円形脱毛症やケロイドにも用いることがあります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

吉草酸ベタメタゾン過敏症、皮膚感染症、動物性皮膚疾患、湿疹性外耳道炎、潰瘍、火傷、凍傷

副作用

発疹、皮膚の易感染症、毛細血管拡張、下垂体・副腎皮質系の機能抑制、にきび、皮膚萎縮、口囲皮膚炎、紫斑、魚鱗癬様皮膚変化、刺激感

重大な副作用

眼圧亢進、白内障、過敏症状(薬を使用した部分に、かゆみ、焼けるような感じ、水疱(水ぶくれ))

製薬会社

陽進堂