作用
この成分は、子宮粘膜に作用して受精卵の着床を促すとともに妊娠を維持させ、乳腺を発達させる黄体ホルモン(プロジェステロン)と同様の作用を持っているため、このホルモンの不足によって起こる生理不順・無月経・月経量異常・機能性子宮出血・不妊症などを改善する効果を示します。また、男性に用いる高用量製剤では前立腺細胞に選択的に取り込まれ、テストステロンの前立腺細胞内への取り込みを阻害するとともに5α-DHT(5α‐ジヒドロテストロン)とそのレセプターとの結合を阻害する抗アンドロゲン作用があるため、前立腺肥大を抑制・萎縮させ、前立腺がんの増殖を抑制する効果を示します。
使用上の注意
使用してはいけない場合
重度肝機能障害、肝疾患
慎重に使用すべき場合
心疾患、心疾患の既往、腎疾患、腎疾患の既往、糖尿病
副作用
むくみ、胃部不快感、ED(勃起不全)、糖尿病の悪化、高血糖、体重の増加
重大な副作用
うっ血性心不全、血栓症、劇症肝炎、黄疸、糖尿病、過敏症状(発疹・発熱・かゆみなどのアレルギー症状)、肝機能障害、腎障害、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、性欲低下、女性化乳房、動悸、胸の苦しさ
製薬会社
テバ製薬、マイラン製薬、ニプロファーマ、大正薬品工業