解説
『桜皮エキス』は、
呼吸器系の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
桜の樹皮から抽出したエキスで、詳しい作用機序は解っていないもののモルヒネと極めて類似した化学構造をしているため、オピオイド受容体と結合して鎮痛作用・精神機能抑制作用・催眠作用・呼吸抑制作用などを発現していると考えられています。モルヒネに比べ鎮痛作用は約1/6、精神機能抑制作用・催眠作用・呼吸抑制作用は約1/4と劣るものの副作用が少なく、鎮咳作用は逆にモルヒネよりも強いと言われています。
使用上の注意
使用してはいけない場合
ジスルフィラム使用者、シアナミド使用者、カルモフール使用者、塩酸プロカルバジン使用者
重大な副作用
依存性、気管支けいれん、禁断症状、呼吸抑制、錯乱、せん妄、麻痺性イレウス