解説
『ドカルパミン』は、
循環器系の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
ドーパミンのカテコール基およびアミノ基を保護した化学構造を持ち、血漿中遊離型ドーパミン濃度を上昇させる作用があるため、腎臓など内蔵血管の平滑筋にも分布しているドーパミンD₁様受容体を阻害して血管を拡張するとともに、心臓の交感神経β₁受容体を阻害して心収縮力を増大させ、血液の循環を良くする効果を示します。
使用上の注意
使用してはいけない場合
褐色細胞腫
慎重に使用すべき場合
肥大型閉塞性心筋症、妊婦
副作用
嘔吐、頻脈、不整脈、動悸、吐き気、食欲不振、胃部の不快感、発疹、肝機能障害、めまい、血小板減少
重大な副作用
意識喪失、狭心症、催不整脈、心筋梗塞、脳血管障害、心室性期外収縮、心房細動