医療用医薬品成分

ミコフェノール酸モフェチル

解説

『ミコフェノール酸モフェチル』は、代謝性疾患の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

主に心臓や腎臓の移植後の拒絶反応を抑制するために用いられる免疫抑制剤成分で、イノシンモノホスフェイト合成酵素を可逆的かつ特異的に阻害する作用があるため、Tリンパ球・Bリンパ球・血液内皮細胞の増殖を抑える効果を示します。この成分は主に腎移植後の拒絶反応に対して用いられており、小児にも使用することができます。

使用上の注意

使用してはいけない場合

ミコフェノール酸モフェチル過敏症、妊婦

慎重に使用すべき場合

重度消化器系疾患、重度慢性腎不全、腎臓移植後、臓器機能回復の遅延

副作用

貧血、血液障害、嘔吐、腹痛、腹部膨満感、胃炎、腸炎、口内炎、便秘、嚥下障害、しびれ、頭痛、出血性膀胱炎、血尿、排尿障害、咽頭炎、副鼻腔炎、筋力低下、倦怠感、胸痛、食欲不振、吐き気、消化管潰瘍、消化管出血、肝機能障害、腎機能障害、出血、下痢、発疹、脱毛、発熱、全身のけいれん、筋肉痛、関節痛、代謝異常、重度の下痢

重大な副作用

アシドーシス、イレウス、感染症、再生不良性貧血、ショック、肺水腫、無顆粒球症、悪性リンパ腫、進行性多巣性白質脳症、BKウイルス腎症、糖尿病、血栓症、黄疸

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

セルセプト